ソフトバンクで2020年3月12日から「メリハリプラン」と「ミニフィットプラン」が開始されました。
3月12日以降は以前までの主流プランであった「ウルトラギガモンスター」や「ミニモンスター」に申し込むことはできません。
「メリハリプラン」か「ミニフィットプラン」を選ぶときに、どのタイミングから「メリハリプラン」の方がお得になるのか分かりくく、どちらにするべきか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、「メリハリプラン」が「ミニフィットプラン」よりお得になるデータ通信量の境界線や、それぞれの特徴、料金の比較をしていきます。
メリハリプラン vs ミニフィットプラン
結論から言います。
メリハリプランを選んだ方がミニフィットプランよりもお得になる、月額料金が同額以下になるのは、次の2パターンです。
- データ利用量が1GB以上/月
- データ利用量が1GB未満/月 + 家族割4人以上
基本的に、データ利用量が1GB以上であればメリハリプランを選んだ方が良いです。
データ利用量が1GB未満の場合、4人以上の家族割が適用される方以外はミニフィットプランを選んだ方が良いです。
家族割が4人以上だとしても、どちらも同額の3,000円になるだけなので、どちらを選んでも月額料金は変わりません。
ミニフィットプランを選ぶ方で、さらに料金を節約したい方はワイモバイルへの乗り換えがおすすめです。
同じデータ利用量で比較すると、ソフトバンクは3GBで6,500円ですが、ワイモバイルなら2,680円です。
データ利用量が少ない方だと、Wi-Fi環境でのネット利用がメインであることが多いと思いますので、乗り換えても不便になることはほぼありません。
ワイモバイルならソフトバンクの子会社なので、PayPayとの連携もできますし、Yahoo!プレミアムの月額料金も引き続き無料になります。
ワイモバイルには電話かけ放題のオプションもあるので、電話の利用が多い方でも問題なく乗り換えができることもメリットですね。
ソフトバンクで契約したスマートフォンを引き続き利用する場合、SIMロック解除が必要になる点だけお気をつけ下さい。
次は、もう少し詳しくメリハリプランとミニフィットプランそれぞれの特徴や、料金の比較をしていきます。
メリハリプランの特徴
メリハリプランとは、50GBの大容量使い放題+対象の動画・SNSが使い放題になるプランです。
データ利用量が50GBを超えると、月末まで通信速度が128kbpsに制限されますが、追加データを購入することで制限を解除できます。
基本使用料は6,500円となり、データ利用量が2GB以下(対象の動画・SNSの通信量を含む)の場合は自動的に1,500円分が割引となります。
メリハリプランの特徴を簡単にまとめると、次の通りです。
- 月額料金:6,500円(基本料・オプション別)
- データ容量:50GB
- 対象の動画・SNSが使い放題
- データ利用量2GB以下で1,500円割引
- 家族割の適用プラン
- 時間帯によって速度制限有り
- 50GBを超えると月末まで128kbpsに速度制限
メリハリプランの最大のメリットは、対象の動画・SNSが使い放題ということです。
使い放題があれば、自宅にWi-Fi環境がない方でも、YouTube等の動画配信サービスを通信量を気にすることなく利用することができます。
では、この使い放題になる「対象の動画・SNS」に当てはまるサービスには何があるのでしょう。
動画SNS放題の対象サービス

上記のサービスが動画・SNS使い放題の対象となります。
ただし、対象の動画・SNSであっても、データ通信量を消費してしまうケースがあります。
どんな時にデータ通信量を消費してしまうのか、詳しく見ていきましょう。
サービス名 | 対象外 |
---|---|
YouTube™ | ライブ配信投稿/広告クリックの遷移先 |
Amazon Prime Video | 動画視聴やダウンロード以外の通信(一部の画像、広告、APIなど) |
AbemaTV | お知らせページの閲覧/FAQの閲覧/番組公式サイトの閲覧 |
TVer | 広告/計測関連のビーコン/動画配信ソリューションのシステムに関する通信/トピックスの閲覧 |
GYAO! | 広告の視聴・閲覧/画像・テキストの閲覧/一部の生配信映像の視聴/Webページの閲覧 |
kurashiru | 広告/Google Analytics などの解析サービス/有料会員登録時の通信 |
Hulu | 動画視聴やダウンロード以外の通信(サイト閲覧、動画マニフェスト、DRMライセンス、画像、字幕データ、視聴品質ビーコン、APIなど) |
スタディサプリ スタディサプリ English | Google Analytics などの解析サービス |
AR SQUARE | コンテンツダウンロード以外の通信 |
VR SQUARE | 動画視聴以外の通信 |
FR SQUARE | 動画視聴以外の通信 |
バスケットLIVE | 動画視聴以外の通信 |
LINE | 音声通話/ビデオ通話 |
広告クリックの遷移先 | |
音楽(Music Stories)の再生 | |
音楽(Music Stories)の再生/Messenger | |
TikTok | 広告クリックの遷移先 |
その他、全コンテンツ共通のケースとして
VPN(Virtual Private Network)、プロキシサーバーを介した通信/外部リンク、外部サーバーへの接続/非公式アプリ利用時の通信/海外での利用(国際ローミング通信)/Wi-Fiとモバイルデータ通信(5G・4G・3G)の同時接続および接続切り替えが発生した場合
この場合も対象外となります。
簡単にまとめると、動画の視聴や各SNSの主要な機能以外は、動画SNS放題の対象外になることが多いと覚えておいてください。
ミニフィットプランの特徴
ミニフィットプランとは、データ容量を使った分だけ料金を支払う従量制のプランです。
5GBを限度に使った分だけ料金が増え、5GBを超えると通信速度が128kbpsに制限されますが、追加データを購入することで制限を解除できます。
基本使用料は3,000円~6,500円となり、メリハリプランと違い家族割が適用されません。
ミニフィットプランの特徴を簡単にまとめると、次の通りです。
- 従量制プラン
- 月額料金:3,000円~6,500円(基本料・オプション別)
- データ容量:1GB~5GB
- 家族割の適用対象外プラン
- 5GBを超えると月末まで128kbpsに速度制限
データ利用量に応じた詳細な料金は、このようになります。
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
~1GB | 3,000 円 |
1GB~2GB | 5,000 円 |
2GB~3GB | 6,500 円 |
3GB~4GB | 6,500 円 |
4GB~5GB | 6,500 円 |
メリハリプランが2GB未満5,000円、2GB以上6,500円なので、1GB以上のデータ利用量であればメリハリプランを使ったほうが良いです。
ミニフィットプランは1GB以下のデータ利用量で、なるべく月額料金を抑えたい人向けのプランです。
前の方でもお話したとおり、ミニフィットプランを契約するのであれば「@softbank.ne.jp」のキャリアメールが絶対に必要というわけでもない限り、格安SIMに乗り換えた方が良いです。
ワイモバイルならソフトバンクの子会社ですので、キャンペーンや特典はソフトバンクの時と似ており、電話かけ放題オプションもありますので、他の格安SIMに乗り換えるよりは使用感の変化が少ないかと思います。
ソフトバンクで契約したスマートフォンを引き続き利用する場合、SIMロック解除が必要になることと、MNP番号移行が必要になる点だけお気をつけ下さい。
メリハリ/ミニフィット 料金比較
上の項目でも料金について触れてきましたが、ここではメリハリプランとミニフィットプランのデータ利用量毎に料金を比較していきます。
データ容量50GBまでの月額料金を比較すると、このようになります。
データ容量 | メリハリプラン | ミニフィットプラン |
---|---|---|
~1GB | 5,000 円 | 3,000 円 |
1GB~2GB | 5,000 円 | 5,000 円 |
2GB~3GB | 6,500 円 | 6,500 円 |
3GB~4GB | 6,500 円 | 6,500 円 |
4GB~5GB | 6,500 円 | 6,500 円 |
5GB~50GB | 6,500円 | 6,500円 (128kbps速度制限) |
2GB~1GB以下になると、一見ミニフィットプランの方がお得に見えますが、必ずしもそうとは限りません。
メリハリプランは家族割が適用されますが、ミニフィットプランは家族割の適用対象外なのです。
では、家族割の割引額を人数ごとに見ていきましょう。
人数 | 割引金額 |
---|---|
1人 | 0 円 |
2人 | 500 円 |
3人 | 1,500 円 |
4人 | 2,000 円 |
家族割の金額を考慮して各々のプランを比較した場合、データ利用量が1GB以下なら家族4人、データ容量が1GB~2GB以下なら家族2人、それ以降は1人でもメリハリプランの方がミニフィットプランよりもお得になります。
家族割がない1人の方でも、データ利用量が1GBを超えると両プランの料金が並びます。
データ利用量が1GBを超えている方は、使いすぎてしまった場合も考慮すると、データ容量が多く動画・SNS使い放題のあるメリハリプランを選んでおいた方が断然良いです。
ここで比較した料金は、メリハリプランとミニフィットプラン単体での月額料金です。
この料金のほかに、基本プランの料金・各種オプション・端末割賦代・その他割引の合算された金額が請求されます。
まとめ
- データ利用量1GB以上ならメリハリプラン
- データ利用量1GB以下なら格安SIMに乗り換え
ソフトバンクに限らず、大手キャリアを使うメリットは大容量のデータ通信を行うことや、通信速度の速さ、スマホ決済との連携にあります。
データ利用量の多い方にはメリハリプランがおすすめですが、データ利用量が少ない方は大手キャリアのメリットを活かしきれないので、乗り換えにかかる費用を含めたとしても格安SIMにした方が料金を抑えられます。
「@softbank.ne.jp」のキャリアメールが必要であったり、PayPayとの連携や長期利用特典目的でもない限り、個人的にはミニフィットプランはあまり推奨しません。
長期利用特典については、PayPayボーナスや各種割引なので、格安SIMで月額料金を抑えた方が総合的に見てお得になるかもです。
Yahoo!プレミアムの月額無料や、PayPayとの連携であれば、ワイモバイルでもできますので問題ありません。
データ利用量が少ない、特にWi-Fi環境に繋ぐことで通信量を抑えている方には格安SIMへの乗り換えをおすすめします。
格安SIMで月々の携帯料金を半額以下に抑えませんか?