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さくらのレンタルサーバからエックスサーバーに移転した理由と性能比較

初めて借りたサーバーがさくらのレンタルサーバでした。

アクセス数も中々増えないなか、細々と5年以上ブログを書き続けてきたわけであります。

アクセス数が増えないとモチベーションも上がりませんし、本業の忙しさもあり数か月記事を書かないで放置なんてこともよくありました。

そんなこんなで、さくらのレンタルサーバの一番安いプランである、スタンダートプラン(月額524円)でニッコリ満足していたわけですが、諸々の理由があってレンタルサーバーを変更することを決意。

スマホゲーのサイトを初めて作ってウキウキしていたらすぐにサービス終了してしまったときも、ドメイン名をスペルミスしてしまった時も、なぜ僕が苦楽をともにしてきたさくらのレンタルサーバからエックスサーバーに移転したのか。

その理由と性能や使用感の比較をこの記事では紹介します。

レンタルサーバーをエックスサーバーに移転した理由

さくらのレンタルサーバからエックスサーバに移転した理由をいくつか紹介していきます。

1.サーバー反応時間の短縮のため

2018年3月からモバイルファーストインデックスが開始されました。

今までのGoogle検索の順位はPCページを評価の基準としていましたが、モバイルファーストインデックスの適用後はモバイルページが評価の基準となりました。

その後2018年7月から、Googleウェブマスター向け公式ブログにて「ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します」との告知がされ、それを切っ掛けに当ブログをPageSpeed Insightsで計測してみた結果、改善できる項目として「サーバー反応時間の短縮(TTFB)」と表示されていました。

少しでもページの読み込み速度をあげるために、さくらのレンタルサーバからエックスサーバーに移転をすることに。

さくらのレンタルサーバのサーバー反応時間

サーバー反応時間1

エックスサーバーのサーバー反応時間

サーバー反応時間2

エックスサーバーに移転してからWordPressのテーマ変更もしたので、全く同じ状況ではありませんが速度はかなり改善しています。

さらに短縮を考えるなら上位プランへの変更か、さらにサーバーの移転を考える必要がありそうですが。

2.Xアクセラレータでサイト表示の高速化・耐性強化

アクセス数の増加により、サーバーが不安定になることが増えました。

エックスサーバーには、Xアクセラレータという機能があります。

この機能は、Webサイト表示の高速化や、大量アクセスの耐久強化が可能なエックスサーバー独自開発の高速化機能です。

この機能を使うと、PHPの処理速度や負荷耐性が最大20倍WordPressなら最大10倍向上します。

Webサイトの表示速度を向上させるのは、SEO対策としても有効であり、負荷耐性の強化でアクセス集中による表示速度の遅延の対策もできます。

サーバーの安定化と高速化を考えた結果、Xアクセラレータ機能が利用できるエックスサーバーへ移転をしました。

3.さくらのレンタルサーバはプラン変更ができない

さくらのレンタルサーバはプラン変更ができません。

プラン変更をする場合には、もう一度初期費用が発生してしまいます。

スタンダードプランの一つ上のプランである、プラミアムプランに変更した場合、月額1,571円に加えて1,048円初期費用がかかってしまいます。

エックスサーバーは初期費用がさくらのレンタルサーバより少し高いものの、プラン変更に費用はかかりません。

プラン変更で費用がかかるのであれば、どうせなら性能の良いサーバーに移転してみたかったというのも移転理由の一つです。

エックスサーバー

さくら vs エックスサーバー vs mixhost 性能比較

さくらのレンタルサーバから移転を考えたときに候補に上がったのがエックスサーバーmixhostでした。結果、僕はエックスサーバーに移転を決めましたが、ここではさくらのレンタルサーバ、エックスサーバー、mixhostの3つを比較していきます。

下の表は、各レンタルサーバーのWordPressが使用可能で一番価格が低いプランで比較したものです。

サーバー名初期費用月額料金容量転送量マルチ
ドメイン
さくらのレンタルサーバ 1,048円524円100GB80GB/日100個
エックスサーバー 3,000円900円200GB150GB/日無制限
mixhost無料880円150GB4.5TB/月無制限

1.年間にかかる費用を比較

初期費用も含めて契約1年目にかかる費用は、さくらのレンタルサーバが7,336円(税込)、エックスサーバーが13,800円(税抜)、mixhostが10,560円(税抜)となります。

さくらのレンタルサーバだけ、公式サイト上でも税込価格表記でしたので税込みです。

エックスサーバーとmixhostについては36ヶ月契約の場合の月額料金で上の表にのせていますので、契約期間が短い場合は表記よりも料金が高くなります。

契約期間が6ヶ月以下になると月額料金はmixhostの方がエックスサーバーよりも高くなりますが、初期費用も考えればそれでもmixhostの方が安いです。

何年も使うのに3ヶ月契約を繰り返すといった使い方はしないと思いますし、基本的にはmixhostの方がエックスサーバーより安いと思って問題ないです。

2.容量で比較

容量については個人でブログをやる程度なら100GBもいりません。10GBでもいいぐらい。

ないよりはあった方がいいのは間違いないですが、複数のサイトを運営する場合やメール運用、個人ブログでも記事数が500とか1000ぐらい行く場合でない限り容量は特に考えなくてもよさそうです。

ちなみに自分のサーバー使用量は1000MBぐらいです。

3.転送量で比較

mixhostの転送量は4.5TB/月なので、日になおすと約150GB/日となります。

数値だけで見るとエックスサーバーも150GB/日なので同じに見えますが、mixhostの場合1日単位での目安ではなく、1ヶ月単位の目安となりますのでバズって急にアクセスが増えた場合でもアクセスを制限されることはありません。

そういったこともあり、転送量はmixhostが有利かなと。

なお、ぼくのブログは検索エンジンからの流入が主でありバズったことがないので正直どのサーバーでも問題なさそうです。

月間100万PV超えたぐらいから気にし始める程度で大丈夫です。

4.サーバー反応時間で比較

僕がサーバーを移転した最大の理由がサーバーの反応時間です。
ではなぜ、mixhostではなくエックスサーバーにしたのか疑問に思った方もいるかと思いますので説明します。

レンタルサーバーを移転するにあたって、色んなサイトを見て回ってサーバーの反応時間を比べてみたのですが、mixhostは確かに速いです。

でもサーバーの反応時間が不安定で、場合によってはさくらのレンタルサーバよりも遅いこともありました。

プランの違いかなとも思いましたが、同じサイトを同じ時間帯で計測してもばらつきがあったので詳しくはわかりません。

トップスピードよりも安定性。
なのでレンタルサーバーの中では老舗でサポートも充実し、サーバーが比較的安定しているエックスサーバーに決めました。

といっても、サーバーの反応時間なんてそのときの状況にもよりますし、今は改善しているかもしれません。

別サイトをさくらのレンタルサーバで運用していますが、そちらをmixhostに変えようかなとは考えています。

安定性で選ぶならエックスサーバー

エックスサーバー
機能X10X20X30
初期費用3,000円(税抜)3,000円(税抜)3,000円(税抜)
月額料金900円(税抜)1,800円(税抜)3,600円(税抜)
容量200GB300GB400GB
転送量150GB/日180GB/日200GB/日
マルチドメイン無制限無制限無制限
無料独自SSL
  • サーバーのお試し利用が最大10日間無料
  • 稼働率99.99%以上
  • 初心者の方も安心!24時間365日サポート

公式サイト:エックスサーバー

速度重視で選ぶならmixhost

mixhost
機能スタンダートプレミアムビジネス
初期費用無料無料無料
月額料金880円(税抜)1,780円(税抜)3,580円(税抜)
容量250GB350GB450GB
転送量4.5TB/月5.5TB/月6TB/月
マルチドメイン無制限無制限無制限
無料独自SSL
  • 30日間の返金保証あり
  • ハイスペック環境による高速性の徹底追求
  • クラウドとレンタルサーバーのいいとこ取り

公式サイト:mixhost

コスパで考えるならさくらのレンタルサーバ

さくらのレンタルサーバ
機能スタンダートプレミアムビジネス
初期費用1,048円(税込)1,048円(税込)5,238円(税込)
月額料金524円(税込)1,571円(税込)2,619円(税込)
容量100GB200GB300GB
転送量80GB/日120GB/日160GB/日
マルチドメイン100個150個250個
無料独自SSL
  • 2週間無料お試し!
  • 高い稼働率を誇るサーバー環境
  • サーバー機器の障害に備える、データバックアップ体制

まとめ

サーバーの反応時間が気になってレンタルサーバーを移転したんですが、Googleウェブマスター向け公式ブログには次のようにも書かれています。

この ”Speed Update” (と私たちは呼んでいます)は、ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。 そのページがどのような技術を用いて制作されたかに関係なく、すべてのページに同じ基準を適用します。 検索意図は依然として非常に強いシグナルですので、魅力的で検索クエリと関連性の高いコンテンツは、ページの読み込み速度が遅くても高い順位に掲載される場合もあります。

この部分を読むと、正直どのレンタルサーバーを使ってもサーバー反応時間がGoogleの検索順位に及ぼす影響は誤差程度かなと。

検索順位を上げたいなら、読み込み速度よりも記事の質を良くしろってことです。

それでもモバイルユーザーについては、ページの読み込み速度が遅いと途端に離脱率が跳ね上がってしまいますので、ブログを読んでもらうためにもやはり速度は重要なんですよね。

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