スペック比較

iPhone SEとiPhone 11どっちがいい?性能・コスパで比較

2020年4月16日にiPhone SE(第2世代)が正式に発表され、Apple公式オンラインで4月24日に発売することが決まりました。

大手キャリア(docomo・au・ソフトバンク)では4月20日に予約が開始となり、5月11日から発売となります。

見た目や性能に関しては、2016年に発売したiPhone SE(第1世代)というよりは、2018年に発売したiPhone 8に近いモデルです。

コスパの良いiPhoneで買い替えを検討した時に、新モデルのiPhone SEか、2019年に発売したiPhone 11のどっちを選べばいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、iPhone SEとiPhone 11のどちらを購入するべきか悩んでいる方向けに、他のiPhoneシリーズにも軽く触れつつ、スペック・コスパ・使用目的で比較していきます。

オンラインショップで見る

iPhone SE vs iPhone 11 スペック比較

iPhoneサイズ比較

iPhone SEの発表により、Apple公式サイトからiPhone 8/8 Plusが消え、今後はApple製品取扱店でしか購入ができなくなりました。

iPhone SEは、2018年に発売したiPhone 8と同じサイズ・重量であり、見た目は同じで中身がアップグレードしたモデルです。

2016年に発売されたiPhone SE(第1世代)と同じ大きさを期待していた方からすると、少し大きく感じてしまうかもしれません。

ここでは価格が安めな端末であるiPhone SEとiPhone 11の比較をしていきますが、比較をする前に他の端末についての結論から言います。

iPhone 11より発売が前のモデルは、スペックから見てもiPhone SEの下位互換であり価格も高いので、iPhone XRやiPhone 8については購入する選択肢には入れなくていいかと思います。

iPhone 11 Proに関しては、SoC(CPUやGPU)はiPhone SEと変わらないものの、カメラ性能はダントツで高いので写真撮影にこだわりがある方には購入する価値があります。

ただし、2020年後半~2021年中あたりにさらに性能の高いiPhone 12が発売する可能性があるので様子見でいいかもしれません。

というわけで、iPhone SEとiPhone 11に絞ってスペックを比較していきましょう。

iPhone SE vs iPhone 11 スペック表

iPhone SE(第2世代)iPhone 11
価格44,800(税別)~74,800(税別)~
容量64GB
128GB
256GB
64GB
128GB
256GB
サイズH138.4mm
W67.3mm
D7.3mm
H150.9mm
W75.7mm
D8.3mm
重量148g194g
ディスプレイ4.7インチ
Retina HDディスプレイ
1,334 x 750ピクセル解像度、326ppi
6.1インチ
Liquid Retina HD
1,792 x 828ピクセル解像度、326ppi
メインカメラシングル12MPカメラ(広角)デュアル12MPカメラ(超広角と広角)
フロントカメラ7MP12MP
SoCA13 BionicチップA13 Bionicチップ
RAM3GB4GB
バッテリー1,821mAh
ビデオ再生:最大13時間
3,110mAh
ビデオ再生:最大17時間
生体認証Touch IDFace ID
防水防塵性能IP67(最大水深1メートルで最大30分間)IP68(最大水深2mで最大30分間)
SIMカードデュアルSIM
(nano-SIMとeSIM)
デュアルSIM
(nano-SIMとeSIM)
発売日2020/4/242019/9/20

見た目やサイズはiPhone SEはiPhone 8の後継機に、iPhone 11はiPhone XRの後継機に当たります。

iPhone SEのRAMの容量は3GBでiPhone 11の4GBよりも少ないですが、SoCが同じなのでアプリやゲームの動作については同程度の動きを期待できるかと思います。

その他の点に関しては、ほとんどにおいてiPhone 11が上回っており、特にカメラ性能とバッテリー性能に大きな差があります。

では、カメラ性能とバッテリー性能についてもう少し詳しく解説をしていきます。

iPhone SE vs iPhone 11 カメラ性能

iPhone 11はデュアルカメラを搭載しており、広角に加えて超広角での撮影が可能です。

一方、iPhone SE(第2世代)はシングルカメラで広角のみ撮影が可能です。

iPhone SE(第2世代)は、iPhone 11のカメラよりも、暗い場所やズーム撮影をするとノイズが出やすい印象です。

では、カメラ指標サイトであるDxOMarkのスコアを見てみましょう。

MOBILEメインカメラインカメラ
iPhone 11 Pro Max11792
Google Pixel 411292
iPhone 1110991
iPhone XS Max10682
Google Pixel 310292
iPhone SE (第2世代)10184
iPhone XR101
Google Pixel 3a101
Google Pixel 29977
iPhone X9771
iPhone 8 Plus94

iPhone SE(第2世代)のカメラ性能はメインカメラが101点で、iPhone XRやGoogle Pixel 3aと同等であり、インカメラはiPhone XS以上の性能となっています。

iPhone 11より評価は低くなっていますが、価格帯からすると十分すぎる性能ではありますね。

iPhone SE(第2世代)はiPhone 8と同じカメラモジュールを搭載していますので、もう少しカメラ評価は低くなるかと思いましたが、チップ性能の高さでカメラの性能もカバーしているようです。

注意点として、iPhone SE(第2世代)はシングルカメラではあるものの、ポートレート撮影に対応していますが、iPhone XRと同じ仕様であるならば、基本的に人物以外の被写体には適用できません。

iPhone SE(第2世代)とiPhone 11のどちらを購入するにしても、iPhone 8以前からの乗り換えであれば十分満足できる性能です。

  • SEのカメラ性能は8以前より向上
  • カメラ性能ならSEより11が良い

iPhone SE vs iPhone 11 バッテリー性能

iPhone 11のバッテリー容量は3,110mAhであり、iPhone SEのバッテリー容量はiPhone 8と同じ1,821mAhです。

ビデオ再生時間だとiPhone 11が最大17時間で、iPhone SEは最大13時間となります。

最新のスマートフォンのバッテリー容量は3,000mAhを上回ることが多く、それと比べるとiPhone SEのバッテリー容量は少ないと言えるでしょう。

iPhone SEはチップ性能のお陰でiPhone 8よりバッテリー持ちは良くなっていますが、外出時の利用が多くてバッテリー切れが心配な方は、モバイルバッテリーを購入しておいても良さそうです。

  • SEのバッテリー容量は1,821mAh
  • 最新スマートフォンは3,000mAh以上が多い

iPhone SE vs iPhone 11 ベンチマークで比較

iPhone SEとiPhone 11のベンチマークスコアを比較していきます。

ベンチマークとは、CPUやGPUといった性能の指標となる数値のことです。

Geekbench 5で計測したスコアで、iPhone SE(第2世代)からiPhone 7までの分を掲載しています。

CPU性能(処理速度)を比較

iPhoneCPU性能ベンチマーク
名称Single-CoreMulti-Core
iPhone SE(第2世代)13283160
iPhone 11 Pro Max13283417
iPhone 11 Pro13283415
iPhone 1113273289
iPhone XS Max11102656
iPhone XR11082575
iPhone XS11072708
iPhone 8 Plus9242332
iPhone 89212241
iPhone X9182369
iPhone 7 Plus7431327
iPhone 77421317

GPU性能(グラフィック性能)を比較

iPhoneGPU性能ベンチマーク
名称Metal
iPhone SE(第2世代)6486
iPhone 11 Pro Max6119
iPhone 11 Pro6189
iPhone 116083
iPhone XS Max4513
iPhone XR4400
iPhone XS4414
iPhone 8 Plus3134
iPhone 83082
iPhone X3183
iPhone 7 Plus2770
iPhone 72766

iPhone SE vs iPhone 11 ベンチマークまとめ

iPhone SEとiPhone 11は同じ「A13 Bionic」チップを搭載しており、性能は現在10万円以上で販売されているような、ハイエンドスマホと同等の性能です。

特にiPhone SEは金額が4万円台ですので、かなり破格の性能といえるでしょう。

iPhone SEとiPhone 11を比較すると、シングルコア性能は同じですが、マルチコア性能はiPhone 11が高く、GPU性能はiPhone SEの方が高い結果となりました。

といっても、そこまで大きな差ではないので殆ど同等の性能といったところです。

この性能であれば、現在配信されているアプリ・ゲームの何をするにしても困ることがないレベルです。

iPhone 7以前のモデルからの乗り換えであれば、どちらを購入してもベンチマークスコアは2倍以上差がありますので、動作の違いが目に見えて分かるかと思います。

ベンチマークスコアは、アプリやゲームの動作において重要な要素ですが、ゲーム用に画面の大きい端末が欲しい方はiPhone SEで節約した分でiPad Proを購入するのもありですね。

カメラ性能を気にしないという方であれば、iPhone 11 Pro Maxを購入するのと変わらない金額でこの2つを揃えることができますので。

  • SEと11のベンチマークは同等の性能
  • SEは廉価版スマホの中でも破格の性能

iPhone SE vs iPhone 11 使用目的で比較

どちらを買うか悩んでいる方用に、各パターンに応じてどちらが向いているか使用目的で比較をしていきます。

とにかく安い端末が欲しい

容量iPhone SE(第2世代)iPhone 11
64GB44,800(税別)~74,800(税別)~
128GB49,800(税別)~79,800(税別)~
256GB60,800(税別)~90,800(税別)~

iPhone SEはiPhone 11よりも3万円程安く、とにかくコスパの良い端末が欲しい方や、廉価版Androidからの乗り換え、学生のデビュー端末としてもおすすめです。

iPhone 11や11 Proと同じA13 Bionicチップを搭載しているので、ベンチマークも同等の性能ですし、アプリやゲームをする分にも快適にできるかと思います。

ただし、iPhone SEの発売やiPhone 12の発売時期が近づくにつれ、大手キャリアがiPhone 11を含む旧端末の割引キャンペーンを開始する可能性があります。

割引額によっては、iPhone 11を購入するのもありですね。

小さい端末が欲しい場合

本体仕様iPhone SE(第2世代)iPhone 11
サイズH138.4mm
W67.3mm
D7.3mm
H150.9mm
W75.7mm
D8.3mm
重量148g194g
ディスプレイ4.7インチ
Retina HDディスプレイ
1,334 x 750ピクセル解像度、326ppi
6.1インチ
Liquid Retina HD
1,792 x 828ピクセル解像度、326ppi

2020年4月時点、Apple公式サイトで販売されているiPhoneの中では、iPhone SEが最も小さく最も軽いです。

iPhone 11と比べてみると、縦横約1cmずつ小さく、重量は46g程軽くなります。

小さいと言うことは持ち運びに便利ではありますが、画面も小さくなりWebサイトを表示した時の一度に表示される情報量が少なくなりますので、一長一短といったところです。

カメラ性能がある程度欲しい

カメラiPhone SE(第2世代)iPhone 11
メインカメラシングル12MPカメラ(広角)デュアル12MPカメラ(超広角と広角)
フロントカメラ7MP12MP
機能
  • ポートレートモード対応
    (人物だけに適用)
  • ポートレートモード対応
    (人物・モノすべてに適用)
  • ナイトモード対応
DxOMarkスコア背面:101
前面:84
背面:109
前面:91

iPhone SEはシングルカメラですが、iPhone 11はデュアルカメラが搭載されています。

両方とも背景をぼかすポートレートモードに対応していますが、iPhone 11が人物以外にも適用されるのに対し、iPhone XRと同じ仕様だとするとiPhone SEのポートレートモードは人物にしか適用されません

また、iPhone 11はナイト(夜間)モードに対応していますが、iPhone SEは対応していません。

カメラ性能はiPhone 11の方が上ですが、iPhone 8以前のモデルからの乗り換えであれば、iPhone SEでも十分満足できる範囲です。

iPhone 8以降のモデルからの乗り換えであれば、違いを感じなかったり物足りなさを感じるかもしれません。

特に自撮り(セルフィー)をするには、最新の他の端末の性能と比べると、iPhone SEはスペック的に向いているとは言えない性能です。

Touch ID/Face IDで比べる

iPhone SEはTouch ID搭載モデルであり、iPhone 11はFace ID搭載モデルです。

Face IDは花粉の時期や感染症の予防でマスクを付けていると、外出時の認証が面倒です。

iPhone SEはApple公式サイトで販売されているiPhoneの中では、唯一のTouch ID搭載モデルであり、Touch ID搭載モデルが欲しい場合はiPhone SE一択となります。

iPhone SEとiPhone 11のどちらを買うべきか

どっちを買うべき?
  • 基本的にはiPhone SEがおすすめ!
  • 割引等で金額差が少ないならiPhone 11もあり
  • iPhone 11 Proが気になる → iPhone 12の発売を待ちましょう

iPhone SEとiPhone 11を比較している場合、少しでも端末を安く購入したいと考えている方が多いかと思います。

カメラ性能は程々でいいという方で、コスパと端末性能で考えると、基本的にはiPhone SE(第2世代)がおすすめです。

iPhone SEとiPhone 11の大きな違いは「ディスプレイサイズ・カメラ性能・バッテリー容量」の3つです。

この3つに両端末の金額差である3万円の価値を感じる方は、iPhone 11を選ぶのもありですね。

どちらの性能にも魅力を感じず、さらに上位モデルであるiPhone 11 Proの購入を考えている方は、2020年後半にiPhone 12シリーズが発売予定ですのでそちらを待ちましょう。

まとめ

iPhone 8とiPhone 11を比較した時は、価格差が2万円だったので悩む方も多かったと思います。

iPhone SEとiPhone 11の価格差は3万円ですので、この差になるとiPhone SEを選ぶ人の方が多くなりそうですね。

カメラとバッテリー性能がいまいちなのと、最新のスマホと比べてベゼルが太い点は気になりますが、この価格帯なら十分すぎる性能です。

単純なCPUやGPU性能でいうと、10万円以上するハイエンドスマホ並の性能ですので。

記事内でも何度かお話した通り、基本的にはiPhone SEで良いと思いますが、大手キャリアの割引キャンペーン次第ではiPhone 11もありです。

iPhone SEが発売したことやiPhone 12の発売時期が近くなるにつれて、大手キャリアで旧端末の割引キャンペーンを開始する可能性があります。

「小さい端末・Touch ID搭載」が良いという場合や、平時であればiPhone SEをおすすめしますが、割引等でiPhone SEと殆ど金額差がないのであればiPhone 11の方がおすすめです。

オンラインショップで見る
ABOUT ME
KW
ただのガジェット好き。iPhone・iPad・Androidを中心に、何か困った際の手助けになれるような情報を発信しています。