iPhone SE(第2世代)が4月16日に正式に発表され、Apple公式オンラインでは4月24日に、大手キャリアでは4月27日(5月11日に延期となりました)から発売されます。
iPhone SE(第2世代)は、2016年に発売したiPhone SE(第1世代)というより、iPhone 8の後継機にあたります。
iPhone 8の見た目のまま、中身がアップグレードしたのがiPhone SE(第2世代)となるわけですが、一体どのぐらい性能は違っているのでしょう。
この記事では、iPhone 8からiPhone SEへの乗り換えを検討している方向けに、iPhone SEとiPhone 8の性能の違いについて解説しています。
購入の際の参考にしてみてください。
iPhone SE vs iPhone 8 スペック比較
では、iPhone SEとiPhone 8のスペックを簡単に比較していきましょう。
iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | |
---|---|---|
価格 | 44,800(税別)~ | 52,800(税別)~ |
容量 | 64GB 128GB 256GB | 64GB 128GB |
サイズ | H138.4mm W67.3mm D7.3mm | H138.4mm W67.3mm D7.3mm |
重量 | 148g | 148g |
ディスプレイ | 4.7インチ Retina HDディスプレイ 1,334 x 750ピクセル解像度、326ppi | 4.7インチ Retina HDディスプレイ 1,334 x 750ピクセル解像度、326ppi |
カメラ | シングル12MPカメラ(広角) | シングル12MPカメラ(広角) |
フロントカメラ | 7MP | 7MP |
SoC | A13 Bionicチップ 第3世代のNeural Engine | A11 Bionicチップ Neural Engine |
RAM | 3GB(?) | 2GB |
バッテリー | ビデオ再生:最大13時間 | ビデオ再生:最大13時間 |
生体認証 | Touch ID | Touch ID |
防水防塵性能 | IP67(最大水深1メートルで最大30分間) | IP67(最大水深1メートルで最大30分間) |
Wi-Fi | MIMO対応802.11ax Wi‑Fi 6 | MIMO対応802.11ac Wi‑Fi |
SIMカード | デュアルSIM (nano-SIMとeSIM) | nano-SIM |
発売日 | 2020/4/24 | 2017/9/22 |
単純なスペックで見るとSoCが違うぐらいしか変わった点はありませんが、機能面で見ると様々な変更点があります。
iPhone 8と比べて、iPhone SEで変わったのは
- 価格が安い
- SoCがA11 BionicからA13 Bionicへ
- RAMが2GB→3GB(?)に
- カメラがポートレートモードに対応
- カメラがポートレートライティングに対応
- フロントカメラが手ぶれ補正に対応
- 次世代のスマートHDR(写真)に対応
- QuickTakeビデオに対応
- 動画撮影時のステレオ録音に対応
- エクスプレスカードが予備電力付きに変更
- 3D Touch廃止で触覚タッチに変更
- ギガビット級LTEに対応
- Wi-Fi 6に対応
- デュアルSIM搭載でeSIMに対応
この中でも、特に多くのユーザーがメリットとして感じるであろう変更点は
- 価格の安さ
- A13 Bionicチップ搭載
- カメラがポートレートモード対応
この3点ですね。
A13 BionicチップはiPhone 11 Proに搭載されているSoCと同じものであり、単純なCPUやGPU性能でいえば現在10万円以上で販売されているハイエンドスマホと同レベルの性能です。
また、iPhone 8はポートレートモード(背景をぼかし、被写体を際立たせる写真)に対応していませんでしたが、iPhone SEでは対応しています。
では、次は買い替えの基準や、どんな人が買い換えるべきかを個人的な感想ではありますが解説していきます。
どんな人がiPhone SEを購入するべき?
- コスパの良いiPhoneが欲しい
- 小さい端末が欲しい
- カメラ性能はそこまで必要ない
- 初めてiPhoneを購入する
- 今使っているiPhoneの調子が悪い
- 廉価版Androidからの乗り換え
コスパの良いiPhoneをお探しの方や、初めてiPhoneを購入する方、廉価版Androidから乗り換えるには丁度良い端末です。
iPhone 7以前のモデルから乗り換えを検討している方にも、サイズも小さく性能も完全に上位互換なのでおすすめできます。
iPhone 8をお使いの場合、購入時期によってはまだまだ現役で使えると思いますので、不具合がないのに無理に買い換える必要はないかなと思います。
カメラ性能が良くなっているとはいえ、チップ性能の向上によりポートレートモードやその他の機能に対応しただけであり、カメラ自体の性能が上がっているわけではなさそうですし。
スペックを見た限りでは特にフロントカメラの性能がいまいちで、個人的な予想ではiPhone XRと同等以下の性能になりそうかなと。
といっても、この価格帯で考えると十分すぎる性能なわけですが。
まとめ
iPhone SEは、価格が4万円台でA13 Bionicチップ搭載というだけで、かなりコスパが良い端末です。
iPhone SE(第1世代)や、iPhone 6~7あたりをお使いの方だと乗り換えるには丁度良さそうですね。
iPhone 8からの乗り換えは、端末の劣化次第で考えてみて下さい。
iPhone SE(第1世代)の大きさを期待していた方からすると、第2世代は今販売しているiPhoneの中で最も小さいといっても、大きく感じてしまうかもしれません。
基本的にはiPhone SEはおすすめできる端末ですが、フロントカメラで自撮りをよく撮影する方にはあまり向いていません。
カメラ性能はそこそこで問題ないという方であれば、iPhone SEは価格的にも十分満足できる端末かと思います。