Appleは2020年9月16日(日本時間)に、第8世代にあたる新型iPadを発表し、Apple Storeで同年9月18日に発売します。
前モデルであるiPad(第7世代)が発売したのが2019年9月30日なので、1年未満での新モデル登場となります。
この記事では、旧モデルのiPad(第7世代)から新モデルであるiPad(第8世代)へ買い替えを検討している方向けに、機能の違い・スペック・ベンチマーク性能を比較していきます。
iPad 第8世代と第7世代を比較
iPad 第7世代から第8世代になって、大きく変わった点は「SoCがA10 FusionからA12 Bionicに変更」したという点のみです。
価格も据え置きですし、見た目に関しても前モデルであるiPad(第7世代)のケースをそのまま使用しており、カメラモジュールについてもスペックを見た限り変化はありません。
SoCが変わったことにより、重量が微増したなどの些細な変化はありますが、基本的にはSoCが変わっただけと思って問題ないでしょう。
RAM容量に関してだけ今のところ詳細は不明ですが、第7世代と同じ3GBだと予想されます。(追記:3GBで確定)
変化は殆どないものの、念の為もう少し詳しくiPad 第8世代と第7世代のスペックについて見ていきましょう。
第8世代と第7世代のスペック比較
基本情報 | ||
---|---|---|
iPad | 第8世代 | 第7世代 |
発売価格 | Wi-Fiモデル 32GB:34,800 円 128GB:44,800 円 Wi-Fi+Cellularモデル 32GB:49,800 円 128GB:59,800 円 | Wi-Fiモデル 32GB:34,800 円 128GB:44,800 円 Wi-Fi+Cellularモデル 32GB:49,800 円 128GB:59,800 円 |
カラー | シルバー ゴールド スペースグレイ | シルバー ゴールド スペースグレイ |
発売日 | 2020年9月18日 | 2019年9月30日 |
本体仕様 | ||
ディスプレイ | Retinaディスプレイ 10.2インチ(対角) LEDバックライトMulti-Touch(IPSテクノロジー搭載) 最大輝度500ニト(標準) 耐指紋性撥油コーティング | Retinaディスプレイ 10.2インチ(対角) LEDバックライトMulti-Touch(IPSテクノロジー搭載) 最大輝度500ニト(標準) 耐指紋性撥油コーティング |
画面解像度 | 2,160 x 1,620 4:3(アスペクト比) | 2,160 x 1,620 4:3(アスペクト比) |
画面密度 | 264ppi | 264ppi |
サイズ | H250.6mm W174.1mm D7.5mm | H250.6mm W174.1mm D7.5mm |
重量 | Wi-Fiモデル:490g Cellularモデル:495g | Wi-Fiモデル:483g Cellularモデル:493g |
Apple Pencil | 第1世代 | 第1世代 |
キーボード | Smart Keyboard | Smart Keyboard |
システム仕様 | ||
SoC | A12 Bionic Neural Engine | A10 Fusion – |
RAM | 3GB | 3GB |
ROM | 32GB/128GB | 32GB/128GB |
カメラ | ||
背面カメラ | 8MP広角カメラ ƒ/2.4絞り値 | 8MP広角カメラ ƒ/2.4絞り値 |
前面カメラ | FaceTime HDカメラ 1.2MPの写真 | FaceTime HDカメラ 1.2MPの写真 |
ビデオ撮影 | 1080p HDビデオ撮影(30fps) | 1080p HDビデオ撮影(30fps) |
充電・バッテリー | ||
バッテリー | 32.4Wh | 32.4Wh |
ワイヤレス充電 | – | – |
オーディオ | ||
スピーカー | 2スピーカーオーディオ | 2スピーカーオーディオ |
イヤホンジャック | 搭載 | 搭載 |
機能・センサー | ||
生体認証 | Touch ID | Touch ID |
センサー | 3軸ジャイロ 加速度センサー 環境光センサー 気圧計 | 3軸ジャイロ 加速度センサー 環境光センサー 気圧計 |
コネクタ | Lightning Smart Connector | Lightning Smart Connector |
GPS | Wi-Fiモデル 非搭載 Wi-Fi+Cellularモデル 搭載 | Wi-Fiモデル 非搭載 Wi-Fi+Cellularモデル 搭載 |
ネットワークと接続性 | ||
Wi-Fi | Wi-Fi(802.11a/b/g/n/ac) | Wi-Fi(802.11a/b/g/n/ac) |
Bluetooth | 4.2 | 4.2 |
SIM | nano-SIM/eSIM | nano-SIM/eSIM |
違う部分だけ赤文字にしています。
先述した通り、SoC以外は重量が微増した程度で他に変化は見られません。
引き続き、A12 BionicチップとA10 Fuisonチップのベンチマークスコアを比較していきます。
A12 vs A10 ベンチマーク比較
2020年9月に発売したiPad(第8世代)に搭載されている「A12 Bionic」と、前モデルiPad(第7世代)に搭載されている「A10 Fusion」のAnTuTuベンチマーク比較です。
AnTuTuベンチマークスコア | ||
---|---|---|
SoC | A12(第8世代) | A10(第7世代) |
Total | 401638 | 257075 |
CPU | 111952 | 92483 |
GPU | 167717 | 76036 |
MEM | 50449 | 42372 |
UX | 71520 | 46178 |
iPad(第8世代)に搭載されているA12 Bionicチップは、iPhone XS/XS MAX/XRおよびiPad Air(第3世代)、iPad mini(第5世代)に搭載されているチップと同じもので、AnTuTuの総合スコアは40万前後です。
対して、iPad(第7世代)に搭載されているA10 Fusionチップは、2016年発売のiPhone 7/7 Plusに搭載されているものと同じチップであり、総合スコアは25万前後となります。
40万のスコアはミッドレンジ上位~ハイエンド未満クラスの性能(2020年9月現在)であり、端末価格の安さを考慮するとすごくコスパが良いことがわかります。
通話・音楽・動画・Webサイト閲覧といった通常利用だけなら前モデルのiPad(第7世代)で十分ですが、ゲームのような負荷のかかるアプリを頻繁に利用する場合はiPad(第8世代)の方が確実に動作が良くなります。
まとめ
第7世代の発売からまだ1年しか経っていませんので、買い替えをするには微妙な時期ではありますが、アプリ利用時のカクつきやラグが気になる方は第8世代の購入を検討しても良さそうです。
第7世代のiPadでも、売ればそこそこの値段になりそうですので。
iPad(第8世代)は、2019年3月に発売したiPad Air(第3世代)にサイズや性能が近く、フロントカメラ性能や機能の一部が対応していないといった違いしかありません。
約5~9万円するiPad Air(第3世代)のCPU/GPU性能を落とさず、一部の機能を削いだモデルが3~6万円で購入できると考えるとかなりお得な気がします。
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