2020年8月4日にGoogle Pixel 4aが正式に発表され、同年8月20日から発売することが決定しました。
同じ価格帯の廉価版スマホとして、2020年4月24日に発売したiPhone SE2がありますが、どちらの方が性能が良いのでしょう。
この記事では、「Google Pixel 4a」と「iPhone SE2」の購入でお悩みの方向けに、両方の端末の性能について比較していきます。
Pixel 4a vs iPhone SE2 結論
最初に結論から言ってしまうと
- カメラ・画面の鮮明さで選ぶなら「Google Pixel 4a」
- 端末性能で選ぶなら「iPhone SE2」
このような感じです。
Google Pixel 4aは有機ELディスプレイを採用していますが、iPhone SE2は液晶ディスプレイです。
両方とも価格帯は似ており、FeliCa(おサイフケータイ)にも対応していますので、重要な点はカメラ性能・ディスプレイの画質を重視するか、端末性能を重視するかという点です。
これだけでは何なので、両端末の特徴を簡単にまとめてみました。
- Android
- 128GB:42,900 円(税込)
- 5.81インチ 有機EL ディスプレイ
- ミドルレンジで上位のカメラ性能
- カメラ:夜景モード(ナイトモード)対応
- バッテリー容量3,140mAh
- 急速充電に対応
- ワイヤレス充電 非対応
- オーディオジャック 搭載
- FeliCa 対応
- Wi-Fi 6 非対応
- iOS
- 64GB:49,280 円、128GB:54,780 円(税込)
- 4.7インチ 液晶 ディスプレイ
- ミドルレンジで最上位の端末性能
- カメラ:夜景モード(ナイトモード)非対応
- バッテリー容量1,821mAh
- 高速充電に対応
- ワイヤレス充電 対応
- オーディオジャック 非搭載
- FeliCa 対応
- Wi-Fi 6 対応
Google Pixel 4aはカメラ性能や画質以外にも、ディスプレイの大きさや、バッテリー持ちに優れており、iPhone SE2より価格も安いです。
対してiPhone SE2は端末性能以外だと、Google Pixel 4aでは対応していないワイヤレス充電やWi-Fi 6に対応しています。
上記では簡単な特徴についてまとめましたが、次からはさらに詳細なスペックについて比較していきましょう。
Pixel 4a vs iPhone SE2 スペック表
基本情報 | ||
---|---|---|
名称 | Google Pixel 4a | iPhone SE(第2世代) |
メーカー | Apple | |
価格(税込) | 128GB:42,900 円 | 64GB:49,280 円 128GB:54,780 円 256GB:66,880 円 |
カラー | Just Black | ブラック ホワイト (PRODUCT)RED™ |
材質 | ポリカーボネート製ユニボディ | ガラスとアルミニウムのボディ |
発売日 | 2020年8月20日 | 2020年4月24日 |
本体仕様 | ||
ディスプレイ | フルスクリーン 5.81 インチ(147.6 mm)パンチホール付きディスプレイ 常に表示状態のディスプレイ 「この曲なに?」機能 タッチスクリーン ブラックレベル 24 ビット フルカラー(1,600 万色) HDR サポート | Retina HDディスプレイ IPSテクノロジー搭載4.7インチ(対角)ワイドスクリーンLCD Multi‑Touchディスプレイ True Toneディスプレイ 広色域ディスプレイ(P3) 触覚タッチ 最大輝度625ニト(標準) 耐指紋性撥油コーティング |
画面解像度 | FHD+(2,340 x 1,080)OLED 19.5:9(アスペクト比) 100,000:1 スーパーハイ コントラスト比 | 1,334 x 750 16:9(アスペクト比) 1,400:1コントラスト比(標準) |
画面密度 | 443ppi | 326ppi |
サイズ | H:144.0mm W:69.4mm D:8.2mm | H:138.4mm W:67.3mm D:7.3mm |
重量 | 143g | 148g |
システム仕様 | ||
OS | Android | iOS |
プロセッサ | Qualcomm® Snapdragon™ 730G 2.2 GHz + 1.8 GHz、64 ビット オクタコア Adreno 618 Titan M セキュリティ モジュール | A13 Bionicチップ 第3世代のNeural Engine |
ストレージ容量 | 128GB | 64GB/128GB/256GB |
RAM | 6GB | 3GB |
ベンチマーク | AnTuTu 総合:26万点 Geekbench Single:515 Multi:1640 | AnTuTu 総合:45万点 Geekbench Single:1322 Multi:2779 |
カメラ | ||
背面カメラ | シングル12.2MP(デュアル ピクセル) ピクセル幅 1.4 μm デュアル ピクセル位相差検出式オートフォーカス 光学式および電子式手ぶれ補正機能 絞り値 ƒ/1.7 視野 77° | シングル12MPカメラ(広角) 広角:ƒ/1.8絞り値 光学式手ぶれ補正 最大5倍のデジタルズーム True Toneフラッシュとスローシンクロ 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ)) 次世代のスマートHDR(写真) |
前面カメラ | 8 MP ピクセル幅 1.22 μm 絞り値 ƒ/2.0 固定フォーカス 視野 84° | FaceTime HDカメラ 7MPの写真 ƒ/2.2絞り値 Retina Flash 写真の自動HDR 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ)) 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080p、720p) 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) |
ビデオ撮影 | 背面カメラ 1,080p(30 FPS、60 FPS、120 FPS) 720p(30 FPS、60 FPS、240 FPS) 4K(30 FPS) 前面カメラ 1,080p(30 FPS) 720p(30 FPS) 480p(30 FPS) | 4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps) 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps) ビデオの光学式手ぶれ補正 最大3倍のデジタルズーム QuickTakeビデオ 1080p(120fpsまたは240fps)スローモーションビデオに対応 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ステレオ録音 |
DxoMarkスコア | 参考 Google Pixel 4:112 Google Pixel 3:102 Google Pixel 3a:101 | 101 |
充電・バッテリー | ||
バッテリー容量 | 3,140mAh | 1,821mAh |
急速・高速充電 | 対応 | 対応 |
ワイヤレス充電 | – | 対応 |
機能・センサー | ||
認証 | Pixel Imprint™(背面指紋認証) | Touch ID(指紋認証) |
センサー | 近接センサー、周囲光センサー 加速度計、ジャイロメーター 磁力計 気圧計 Android センサーハブ | 3軸ジャイロ 加速度センサー 近接センサー 環境光センサー 気圧計 |
コネクタ | USB Type-C® 3.1 Gen 1 | Lightning |
オーディオジャック | 搭載 | – |
GPS | 搭載 | 搭載 |
ネットワーク機能 | NFC FeliCa Google Cast | NFC FeliCa 予備電力機能付きエクスプレスカード |
防水・防塵 | 非公開 | IP67 |
ネットワークと接続性 | ||
3G | HSDPA 800 / 850 / 900 / 1700 / 1900 / 2100 | HSDPA 800 / 850 / 900 / 1700 / 1900 / 2100 |
4G/LTE | FDD‑LTE(B1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、66) TD‑LTE(B38、39、40、41、42) | FDD‑LTE(B1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66) TD‑LTE(B34、38、39、40、41、42、46、48) |
5G | – | – |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac | Wi-Fi 6 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
SIM規格 | nano-SIM eSIM | nano-SIM eSIM |
Pixel 4a vs iPhone SE2 ベンチマーク比較
ベンチマークとは、スマートフォンの性能を計測する上での指標となる数値です。
AnTuTuのベンチマークスコアで性能を段階的に分けると、2020年時点ではこのようになります。
- ハイエンド:40万以上
- ミドルレンジ:20万 ~ 40万
- エントリー:0 ~ 20万
Google Pixel 4aはSnapdragon 730Gを搭載しており、AnTuTuベンチマークの総合スコアは大体26~27万点前後となり、2017年に発売したiPhone 8と同じぐらいのスコアです。
それに対し、iPhone SE2は総合45万点前後であり、CPU/GPU性能だけを見ると、2019年に発売したハイエンドスマホであるiPhone 11 Proと同等で、Android端末に搭載されている高性能チップSnapdragon 865に匹敵する性能です。
2020年時点では両方とも「通話・SNS・Webサイトの閲覧・動画視聴」のような通常利用に問題はありませんが、負荷の高い3Dゲームをする場合にはGoogle Pixel 4aよりもiPhone SE2の方が向いているでしょう。
RAMに関しては、Google Pixel 4aの6GBに対し、iPhone SE2は3GBしかありませんが、iPhoneはRAM容量が少なくても快適に動作するように最適化されていますので、数字だけで判断することはできません。
Pixel 4a vs iPhone SE2 カメラ性能比較
カメラ性能は、Google Pixel 4aの方が性能が良いです。
Google Pixel 4aのカメラは、Google Pixel 4のカメラと違い、シングルカメラかつ「Pixel Neural Core™」が搭載されていませんが、処理速度に違いはあるものの性能は同等とのことです。
Google Pixel 4はカメラ指標サイトであるDxOMarkで112というスコアがついており、Google Pixel 4aのカメラはそのスコアを少し下回るぐらいだと予想されます。
対して、iPhone SE2のカメラは101点であり、Google Pixel 3aやiPhone XRと同等の評価です。
インカメラに関しては82というスコアで、Pixel 3/Pixel 3a以下の性能です。
そのほかPixel 4aは4万円台の価格にもかかわらず、業界最高水準の夜景が撮影できる「夜景モード」が搭載されていますが、iPhone SEには搭載されていない等、カメラ機能についても大きな差があります。
結局、どっちを選んだ方がいいの?
- 少しでも安い端末が欲しい
- FeliCa搭載のAndroid端末が欲しい
- カメラ性能は少しでも高い方が良い
- 画面サイズが大きく・画質が良い
- とにかく、iPhoneが欲しい
- ゲーム用に高性能な端末が欲しい
- カメラ性能はあまり気にしない
「iPhone SE2」には廉価版でありながらハイエンドモデル並の性能という特徴に対し、「Google Pixel 4a」は突出している特徴はないもののバランスに優れています。
Androidユーザーであれば、FeliCa対応でカメラ性能もそこそこ良いミドルレンジスマホというだけでも購入する価値はありますね。
最初の項目で説明した通り、カメラ性能や画面の鮮明さを重視するなら「Google Pixel 4a」、端末性能を重視するなら「iPhone SE2」で問題ありません。
もう少し詳しく言うと、写真撮影・動画視聴がメインであれば「Google Pixel 4a」、ゲームをするなら「iPhone SE2」といった感じですね。
まとめ
Google Pixel 3aの時はカメラ性能は良いけど端末性能は低いといった印象でしたが、Google Pixel 4aは価格に対してバランスが良い端末といった印象です。
Google Pixel 4aの購入を検討している方もいるかと思いますが、2020年秋頃には5G対応のGoogle Pixel 4aやGoogle Pixel 5の発売も予定されていますので、急ぎじゃなければ情報が公開されるのを待ってみてからでもよさそうですね。
その頃には、iPhone 12も発売しますので購入する端末の選択肢が増えそうですが。
なお、Google Pixel 4aはGoogleストアおよびソフトバンクでの販売が予定されています。
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