Appleは2020年9月16日(日本時間)に、第4世代にあたる新型iPad Airをを発表しました。
2020年10月16日に予約開始し、10月23日から販売開始です。
前モデルであるiPad Air(第3世代)が発売したのが2019年3月18日なので、約1年半ぶりの新モデルの登場となります。
この記事では、旧モデルのiPad Air(第3世代)から新モデルであるiPad Air(第4世代)へ買い替えを検討している方向けに、機能の違いや性能を比較していきます。
iPad Air 第4世代と第3世代を比較
最初にiPad Air第3世代から第4世代になって、大きく変わった点についてまとめると、次のようになります。
- 発売時の価格が約8,000円値上げ
- ホームボタンを廃止、iPad Proのようなデザイン
- カラーバリエーションの追加
- SoCがA12 BionicからA14 Bionicへ
- RAMが3GBから4GBに増加
- ディスプレイサイズが10.5から10.9インチに変更
- Liquid Retinaディスプレイを搭載
- メインカメラの性能が向上
- 4Kビデオ撮影に対応
- Apple Pencil 第2世代に対応
- Magic Keyboardに対応
- コネクタがUSB-Cに変更
- Wi-Fi 6に対応
その他にも細かい変更点はありますが、おおまかにこのような感じです。
この中でも個人的に嬉しいのは、SoCが最新の14 Bionicに変更、Apple Pencil 第2世代に対応、コネクタがUSB-Cに変更の3つですね。
デザインについては、2018年モデルのiPad Proのような見た目になり、ホームボタンが廃止されたものの、Face IDではなくトップボタンに内蔵されたTouch IDを搭載しています。
iPhoneであれば屋外利用も多いので、昨今の状況をかんがみるとTouch IDが欲しいところですが、iPadは室内利用が多いので認証はどちらでもいいかなといった印象です。
では、もう少し詳しくiPad Air 第4世代と第3世代のスペックについて比べてみましょう。
第4世代と第3世代のスペック比較
基本情報 | ||
---|---|---|
iPad Air | 第4世代 | 第3世代 |
発売価格 | Wi-Fiモデル 64GB:62,800 円 256GB:79,800 円 Wi-Fi+Cellularモデル 64GB:77,800 円 256GB:94,800 円 | Wi-Fiモデル 64GB:54,800 円 256GB:71,800 円 Wi-Fi+Cellularモデル 64GB:69,800 円 256GB:86,800 円 |
カラー | シルバー スペースグレイ ローズゴールド グリーン スカイブルー | シルバー ゴールド スペースグレイ |
発売日 | 2020年10月23日 | 2019年3月18日 |
本体仕様 | ||
ディスプレイ | Liquid Retinaディスプレイ 10.9インチ(対角) LEDバックライトMulti-Touch(IPSテクノロジー搭載) 広色域ディスプレイ(P3) True Toneディスプレイ 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング 1.8%の反射率 500ニトの輝度 | Retinaディスプレイ 10.5インチ(対角) LEDバックライトMulti-Touch(IPSテクノロジー搭載) 広色域ディスプレイ(P3) True Toneディスプレイ 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング 1.8%の反射率 500ニトの輝度 |
画面解像度 | 2,360 x 1,640 59:41(アスペクト比) | 2,224 x 1,668 4:3(アスペクト比) |
画面密度 | 264ppi | 264ppi |
サイズ | H247.6mm W178.5mm D6.1mm | H250.6mm W174.1mm D6.1mm |
重量 | Wi-Fiモデル:458g Cellularモデル:460g | Wi-Fiモデル:456g Cellularモデル:464g |
Apple Pencil | 第2世代 | 第1世代 |
キーボード | Magic Keyboard Smart Keyboard Folio | Smart Keyboard |
システム仕様 | ||
SoC | A14 Bionic Neural Engine | A12 Bionic Neural Engine |
RAM | 4GB | 3GB |
ROM | 64GB/256GB | 64GB/256GB |
カメラ | ||
背面カメラ | 12MP広角カメラ ƒ/1.8絞り値 | 8MP広角カメラ ƒ/2.4絞り値 |
前面カメラ | FaceTime HDカメラ 7MPの写真 | FaceTime HDカメラ 7MPの写真 |
ビデオ撮影 | 4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps) 1080pスローモーションビデオ(120fpsまたは240fps)に対応 | 1080p HDビデオ撮影(30fps) 720pスローモーションビデオ(120fps)に対応 |
充電・バッテリー | ||
バッテリー | 28.6Wh | 30.2Wh |
ワイヤレス充電 | – | – |
オーディオ | ||
スピーカー | 2スピーカーオーディオ(横向き) | 2スピーカーオーディオ |
イヤホンジャック | 非搭載 | 搭載 |
機能・センサー | ||
生体認証 | Touch ID(トップボタン) | Touch ID(ホームボタン) |
センサー | 3軸ジャイロ 加速度センサー 環境光センサー 気圧計 | 3軸ジャイロ 加速度センサー 環境光センサー 気圧計 |
コネクタ | USB-C Smart Connector | Lightning Smart Connector |
GPS | Wi-Fiモデル 非搭載 Wi-Fi+Cellularモデル 搭載 | Wi-Fiモデル 非搭載 Wi-Fi+Cellularモデル 搭載 |
ネットワークと接続性 | ||
Wi-Fi | Wi‑Fi 6 (802.11a/b/g/n/ac/ax) | Wi-Fi (802.11a/b/g/n/ac) |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
SIM | nano-SIM/eSIM | nano-SIM/eSIM |
細かな違いを比べると、サイズや重量の違いやバッテリー容量の違いもありますが、誤差程度ですね。
ベンチマークも比較していきたいところですが、iPad Air(第4世代)の発売前のため、iPad Air(第3世代)のベンチマークとiPad Air(第4世代)の予想スコアについて掲載します。
第3世代と第4世代のベンチマーク比較
では、前モデルのiPad Air(第3世代)と2020年発売モデルのiPad Air(第4世代)のAnTuTuおよびGeekbenchで計測したベンチマークスコアを比較してみましょう。
AnTuTu ベンチマークスコア | ||
---|---|---|
デバイス | iPad Air 4 | iPad Air 3 |
Total | 619666 | 473765 |
CPU | 176687 | 146787 |
GPU | 261866 | 197697 |
MEM | 85291 | 55999 |
UX | 95822 | 73274 |
Geekbench ベンチマークスコア | ||
---|---|---|
デバイス | iPad Air 4 | iPad Air 3 |
Single | 1584 | 1112 |
Multi | 4163 | 2827 |
Metal | 12520 | 5271 |
iPad Air(第3世代)に搭載されているA12 Bionicチップは、iPhone XS/XS MAX/XRに搭載されているチップと同じもので、AnTuTuスコアは約47万点前後です。
対して、iPad Air(第4世代)にはA14 Bionicチップが搭載されており、同じA14 Bionicチップを搭載した「iPhone 12 Pro Max」のAnTuTuスコア57万点を上回る約62万点です。
特にGPU性能に大きく差が見られ、Geekbenchのスコアでは2倍以上Metalのスコアに差があります。
といっても、現時点(2020年)では第3世代もミッドレンジ上位~ハイエンドクラス下位ぐらいの性能にあたりますので、当分はスペック不足に悩むこともないかと思われます。
まとめ
iPad Airは第4世代から大幅にデザインが変更されており、前モデルのiPad Air(第3世代)と比べるよりも11インチiPad Proと比較した方が見た目も性能も近い印象です。
iPad Proは高くて買うか悩むけれども、第2世代のApple Pencilを使いたい人にとってはかなり嬉しい端末ではないかなと。
iPad Air(第4世代)と11インチiPad Proのストレージ容量256GB同士で比べると、価格差は16,000円~18,000円程ですし、A14チップのベンチマークスコア次第では11インチiPad Proを選ぶのもありかもしれませんが。
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