iPhoneのバッテリーが劣化すると、デバイスの内蔵ストレージや電子回路といった電子部品への電力供給が正常にできなくなります。
電力供給ができなくなると、端末が突然シャットダウンしてしまう原因にもなってしまいます。
iPhoneはバッテリーが劣化すると、意図的にCPUの性能を落とすことによって、こうした強制終了を防いでいるとのことです。
CPUの性能が落ちるということは、当然、iPhoneの動作も重くなったり遅くなったりしてしまいます。
というわけで、この記事では「iPhoneのバッテリー寿命は何年ぐらいなのか」と「iPhoneのバッテリーパフォーマンスの劣化具合を確認する方法」について解説していきます。
iPhoneのバッテリー寿命は何年?
iPhoneのバッテリーは、通常の条件下で使用された場合、フル充電を500回繰り返すと最大容量が80%になるように設計されています。
この80%を下回ることが、バッテリー交換のボーダーラインです。
フル充電500回というのは、毎日充電をするとなると約1年半で達成する数字であり、余裕を持って見積もっても2年前後で交換という計算になります。
使い方次第で劣化速度は変わりますので、例えば、毎日端末が熱くなるぐらいゲームをやりこんでいるような場合は2年持たない可能性もありますし、使用頻度が少ない端末であれば4年以上余裕で持ちます。
実際に私が使用している、メールやSNSにしか利用しない使用頻度が少なめのiPhone 7のバッテリー状態を確認してみたところ、約4年間使用していまだにバッテリーの状態が88%でしたのでまだまだ持ちそうです。
では、次はこの「バッテリーの状態」を確認する方法について見ていきましょう。
iPhoneでバッテリーの劣化や状態を確認する方法
- 設定からバッテリーをタップする
- バッテリーの状態をタップする
- 最大容量を確認する
この機能はiOS11.3以降のバージョンかつ、iPhone6以降の端末で利用可能です。
以下、画像を使用した詳細な説明と、ピークパフォーマンスの変化について簡単に解説をしていきます。
1設定からバッテリーをタップする
iPhoneの設定からバッテリーをタップして開きます。
2バッテリーの状態をタップする
バッテリーの項目からバッテリーの状態をタップして開きます。
3最大容量を確認する
バッテリーの最大容量で、バッテリーの劣化具合を確認することができます。
バッテリーが劣化するにつれて、ピークパフォーマンス性能も低下し、パフォーマンス管理機能が適用されます。
パフォーマンス管理機能が適用されると、次のように表示がされます。
この iPhone で、必要なピーク電力をバッテリーが供給できなくなったため、突然のシャットダウンが発生しました。この現象が再度発生しないように、パフォーマンス管理が適用されました。
ピークパフォーマンス性能の下にこの表示がでた場合は、CPUの性能が落ち、iPhoneの動作が重くなってしまいます。
まとめ
バッテリーの状態が80%を下回っているのがバッテリー交換の目安ですが、バッテリー交換は保証対象外の場合、端末によって5,400円~7,400円の費用がかかります。
バッテリーの劣化は動作が重くなる原因の一つではありますが、バッテリーを交換したからといって大幅に性能が向上するわけではありません。
状況に応じて、端末の買い替えも検討してみてください。